「This Will Destroy You #2」no,1003
2010年 09月 09日
This Will Destroy You
CD (2008/1/29)
レーベル: Magic Bullet Records
This Will Destroy You のセルフタイトルアルバムである。
思えばアレである。
僕のブログはそのアレごとにカテゴリを分けているのであるが、今回のブログで1003回目であり、「アメリカ」と分類されるブログはこれで確か183回目である。
まぁ、要するに183枚ぐらいのアルバムについて、アレしたことになるが、まぁ、レビューなんてものではなく、その音源を聞いてアレしたことを思いのままに綴っただけであると言える。
理想郷・・・ウィキペディアによれば「無何有郷」ともいうそうである。まぁ、このアルバムを聴いて思い浮かんだ言葉がそういうアレである。
理想郷というても、南国のパラダイスという感じではない。たとえば、1980年代のフュージョンブームにおける(若い方のために断っておくが、「フュージョン」と聞いてドラゴンボールを思い出すのは、ある意味仕方ないが、フュージョンは、まぁ、言ってみれば音楽のジャンルである。)高中正義の名作アルバム「夏・全・開」のような極楽南国ミュージックではない。
39歳のロックミュージックに獲り付かれたくるくるめがねの言う「理想郷」なので、まぁ、このアルバムを聴いても私の意見にご同意いただけない方もたくさんいることでありましょうが、まぁ、そこはアレしていただきたい。
まぁ、それもアレである。ロックミュージックと言うても人により思い浮かべることはさまざま、十人十色なのであり、まぁ、いわゆるノリの良い軽快なアレを想像されると落胆されること間違いなしの音源である。どちらにしても今の僕が好んで聴くような作品は、アレのアレで万人に受けるようなチャートミュージックはほぼ皆無であるから、当たり前と言えば、当たり前である。
このアルバムも例によってインストのロックミュージックあり、ロックミュージックって言うてもノリも良くないし、何より世の中の人がロックと聞いて100人中90人以上が想像するであろう歌は入っていないのである。だってインストだもの。ものもの。
まぁ、そうは言うても少しはアレしておくと、一部のロックフリークの若者の間でアレされている「シューゲイザー」なる音楽が好きな若者は聞いてみてもいいかも?「冒険してもいい頃」はみやすのんきの漫画だったっけ?
まぁ、それはいい。
ちなみに、たびたび僕は書いていることであるが、「シューゲイザー」なる言葉はパンクロックがそうであるように、昔はなかった。マイブラ華やかなりしころ、もしくはライドが10代~20代前半の90’sUKロック好き好き少女にモテモテだったころ、そのような言葉はなかったのである。
いつの間にやら新しい単語は生まれてくる。「グランジ」も昔はなかった。単なる「轟音ロック」であった。ノイズジャンクは僕はある意味リアルタイムであるが、ノイジャンなる単語はいつしか使われなくなり、代わりに「スカム」なる単語をそのような音楽の形容に使う若者が出てきたりして、39歳くるくるめがねには「?」ってな感じである次第。
ああ、我は老いてしもうたのであるか!?
まぁ、それはいい。
このアルバムの話に戻すが、このアルバムには一部ではあるが、轟音の音の壁はありまする。まぁ、それはメジャーなところでは80’sのUKでジザメリなどがアレしてきた轟音ロックの系譜に通じるところがあるのであるが、やはりそこは00’sのUSインディである。ちゃんと90年代~00年代と通過してきたアレを感じさせる音である。コードだけではなく単音のリフも煉られており、部分的には00’s以降のエレクトロニカなアレを感じさせるアレもある。しかし、それはあくまでも部分的な要素であり、全体としては00年代以降のUSのインストロックの系譜に通じるものである。
まぁ、Explosions In The Skyや By The End Of Tonight やDon Caballeroが大大大好きである今の僕には心地よし、全く心地よしと言わざるを言えない、というアルバムである。
by cst6480088
| 2010-09-09 00:55
| 音楽(アメリカ)