smock vo/g のつれづれブログ 


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「The Smiths #2」no,1082

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Complete [Box Set, CD, Limited Edition]
ディスク枚数: 8
レーベル: Wea/Rhino


はろぉー!(モリッシー)
おおー(歓声)
どっ どっ どこでこ どっどっどど(ドラム)

ってな感じでスミスの名作ライブアルバム”RANK"の1曲目「The Queen Is Dead」は始まる。
The Queen Is Deadは86年発表の同名アルバムのタイトルナンバーである。
”RANK"自体は88年発表、そして当時17歳の僕はスミスを知らなんだ。
僕がスミスを聴いたのは大学に入って以降、19か20歳の頃である。
スミスはもう解散しておった。
年齢的にはスミスはリアルタイムなのだが、後追いと言えば後追いなのだ。

まぁ、九州の片田舎の高校生。バンドを学友とやっておっても、聴いてる音楽と言えば比較的流行りもの、ブルーハーツやラフィンノーズ、ziggyやレッド・ウォリアーズなど、当時のバンド少年なら誰でも知っとる80年代邦楽ロックを中心に聴いておったもので、スミスのような文学かぶれの、陰気な、薄暗い部屋の片隅で膝を抱えて聴くような洋楽ロック、それも80年代MTV、「あい うぉん まい えむ てぃ~び~♪」のような煌びやかな商業ロックではなく、陰気なイギリスのインディレーベルの作品には、全く縁がなかったのである。

・・・アレ?
なんか非道くスミスをアレしてしまっておるようであるが、まぁ、スミスをじっくり聴く前の僕はたぶんそんな風に思うておったのであるるるる。

実際、アレである。当時のインディレーベルの作品と言えば、今のアレとは違い、メジャーレーベルに比較すれば、アレのアレで音が良くない。実際スミスのスタジオ作品は特に1枚目などは音がくぐもって聴こえる。というか聴こえておった。ただでさえ陰気なアルバムなのに、音まですっきりしてなかったら、片田舎の10代の少年の心を掴む事は至難のワザではないか?・・・などと言うてみたりする。

・・・・むぅ。やっぱりスミスをこき下ろしよるみたいだ(笑)
断っておくけれども、違いますよ?

アレよ?
今の若い方はご存知ない方も多いでしょうが、スミスには熱狂的、もうそれはそれは熱狂的なファンが多かったのでありまするよ。まぁ、その方々も今ではええ歳した中年でありましょうが、今でもスミスに熱い熱い思いをもった方々がたくさんおられるのでありまするよ?

まぁ、それは良い。
とにかく、当時の僕のスミスに対するイメージはそんなものだったのだ。
それこそ、"RANK"を聴くまでは。

僕にとってのスミスは"RANK"で始まり、"RANK"で終わっていたのである。
このライブアルバムは、まぁ、ライブ演奏だからなのか、スタジオ作品に比較してとても荒々しく、体温高め、モリッシーの歌声もロック歌手のよう(笑)、ジョニー・マーさんのギタァもまるでロックギタリストのよう(笑)、・・・まぁ、分かりやすいという意味でとってもロックなのだ。
それと比較すれば、スタジオ作品は、音はくぐもっとるは、演奏の体温は低いは、モリッシーはなよなよした歌手に聴こえるは、ええとこなしだったのである。

やっぱりマイナス面ばかり書いとるな。

まぁ、それはそれで置いといて、というか、それを踏まえて今から本題なのである。

今回書きたいことは、このスミスのボックスセットはすばすば素晴らしいということである。
リマスター作品、有名なところではビートルズのアレが有名だが、リマスターのアレがうたわれる作品というものを僕はあまりアレで、大して気にしていなかった。
僕が持ってるCDではデヴィッド・ボウイのCDなどはアレだが、ちっと音圧が上がっとるねぇ、というぐらいの感想しかなかった。まぁ、もともとボウイの作品はスミスに比較して音質に不満はないが。

ほんでもって、今回のスミスのボックスセット豪華8枚入り。オリジナル作品4作に件のライブ盤、そして3作のコンピ、どれもリマスタリングされているのであるるる。

まずはお気に入りの"RANK"から聴いた。
それが冒頭の「はろぉー!」なのである。

あら?音が良い。ベースもドラムも、ギタァも、前に、前に出とる!
気のせいか?と思い、リマスタリングされてない"RANK"を聴いてみる。
あらら、気のせいじゃない。
面白いことに、気のせいじゃない。
僕の耳はけっこう雑な耳なハズなのだが(笑)、気のせいではなかった。

いやいや、これはよかです。よかよかです。
ほんでは、他のスタジオ作品はどうなのかねぇ、と思い、聴いてみた。
あらららららら、なんか違うバンドみたいと言えば、言い過ぎかもしれないが、ええよ。これもよかよかよ。

スミスを知って20年以上、初めて、スミスを本当に好きだなぁと思えました(笑)
今までは、「ライブは良いけど、アルバムはねぇ?・・・ねぇ?」っていう、ロックバンドにときどきありがちなアレかと思うておりました。まぁ、事実、ライブアルバムが一番良いというバンドは、多かったりするものですし。
でも、今回のアレでそのようなアレはちっと改めねばなりませぬな、と思いました次第。

まぁ、でも、やっぱり一番好きなのは"RANK"ですが(笑)

ちなみに、この作品、AMAZONでは日本盤を買えば17,000円以上する高価なものですが、輸入盤なら半分以下、さらに並行輸入であるマーケットプレイスならもっと安く手に入りまする。値段は為替の関係か、よく変化しますが、僕はイギリスからの送料込で1枚あたり500円以下で買えました。この音質でこの値段、コストパフォーマンス、高すぎでありまする。

なぜに日本のCDは高いのでしょうか?
いつもいつも疑問に思うておる次第でありまする。

by cst6480088 | 2012-05-05 01:13 | 音楽(イギリス)