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smock vo/g のつれづれブログ 


by cst6480088
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「資本論は読めない」no,384

最近はアレなのだ。
法律の勉強を始めたもので、頭が今までに増して疲れているのだ。
でも、学生の時と違い、今は目的を持って勉強しているので、どちらかといえば、充実している。
満足しているいると言ってもいいだろう。
ひょっとしたら、自己満足かもしれないが。

勉強して、努力している自分が好きなのかもしれない。

まぁ、それでも良いだろう。
前に進んでいるという実感があるだけでも、今までよりもちょっとマシになったというものだ。



それでもって、最近は読書をよくするようになった。
僕の名前は「かつじ」
「克治」と書く。
そして自分では「活字好き」だと思っている。

だじゃれであるけども、自分では気に入っている。
今までは、新聞と雑誌が多かったのだが、最近、古本屋に改めて通いだして、本も読む冊数が増えてきた。

そして、マルクスである。
非常に唐突であるが、マルクスである


僕は労組役員であり、左よりの人間であることは前にも書いたが、自分では社会主義者とも、共産主義者だとも思っていない。
ただ、目の前のことをよりよくして行きたいと思ったら、当てはまる言葉が「左翼」と言うことなのである。

我が実家は左よりのモノばかりである。
特に親父は戦後に大学時代を過ごしてきた世代にはよくいるタイプで、マルクス主義者だったのだと思う・・・・「思う」というのは、親父とそういう話をしなかったからなのだが。

しかし、ウチの親父は僕が子供の頃は某左翼政党の市会議員であったし、僕以外の家族5人全員が(ウチは6人家族)某政党の党員であることからしても、立派な左翼一家である。
ウチの両親は結婚前に佐世保の原子力空母入港反対の集会へ、二人そろって宮崎から参加したそうなのだから、それなりに気合いが入った人だったのだろう。
平和は大事だと親からは折に触れて教えられてきた。

でも、僕は一家の中では少し系統が変わったいた。
パンクロックの影響もあったのだろう。
あと、それ以外に、親に対する反抗もあったのかもしれない。
何はともあれ、某政党の党員ではない。
反体制的な考え方に共感する部分は多々あり、某左翼政党の主張には賛成だし、投票もするが、党員ではない。
反体制を気取るなら、党員になったって、いいのだが、僕の子供頃の狭い世界の中では、体制=権威は親であった。非常にちっさい反体制だったのである。
それがそのまま今の今まで来てしまった。

そして、やっと『資本論』である。
僕の実家には『資本論』が本棚にでーんって置いてあったが、2~3ページしか見たことがなかった。何しろ分厚い本が何冊もあって、それが全部で「資本論」なのだ。
女の子のことや学校のことで頭がいっぱいの高校生がそのような本を手に取るかといえば、僕は「ノー」であった。

先日、ふらりと図書館に寄った。買い物ついでにあった公民館のような市営図書館である。
そこで何気に本を眺めていたら、発見した。
「『資本論』も読む」という本である。

まだ半分くらいしか読んでいない。
しかし、引用されているマルクスの文章が非常に難解である。
法律の条文も、パッと見ただけでは難解な部分もあるが、『資本論』はその比ではない。

全く意味がわからない部分もある。
まるで冗談みたいである。
貨幣について書いてある文章が、まるで貨幣について書いてあるとは理解しづらい内容であったりする。よーく読めば、断片的に分かってくるのであるが、「理解した」とは到底言いづらい。

これは経済について書いてるのではない。
きっと、哲学について書いているのだ。
そう考えないと、説明がつかない。

とにかく、読んだだけで「わかった」つもりにすらなれない本である。
「理解する」にはものすごい労力が要るだろう。
マルクスは経済学者ではなくて、思想家なのである。

たぶんは僕は死ぬまで『資本論』を読破することはないだろう。
でも、読むこともあるかもしれない。
いや、ないかもなぁ。
by cst6480088 | 2006-12-16 01:54 | 本・映画