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smock vo/g のつれづれブログ 


by cst6480088
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「さかな #1」no,135

洗濯女  les blanchisseuses」(88) CLUB THE STAR (93 CDで再発)
さかなクンじゃないよ。日本のバンド「さかな」です。
このバンドはポコペン(vo)と西脇一弘(g)を中心としたユニット。その幻の1stアルバムです。今、通常の流通ルートで手に入るかどうかは不明です。少なくともネットで調べた限り通常のルートで手に入れるのは難しいようです。

僕もこのアルバムはカセットテープしか持っていません。18~19歳のときに当時僕のバンドのドラマーだった変質的音楽マニアの友達にダビングしてもらったヤツです。彼は僕の音楽観に大きな影響を与えた人なんだ。ダイナソーJrの「bag」を初めて聴いたのも、sonic youth、バウハウス、ボウイの「ziggy~」、 Fairground Attraction、pussy galore、big blackにrapeman・・・まだまだたくさんのロックを教えてもらったのも彼なんだ。アパートの押入れの中がレコードでいっぱいになってるような人でした。当時はまだCDよりレコードの時代だったんだよね。・・・今は何をしているのでしょうか?

学生時代はお金がなくてさ、レンタルCDとか彼からダビングしたりとかして音楽を聴きあさってたんだ。働きだしてから昔テープで聞いてたのをCDで買いなおしたりしてるけど、コレは見つかんないんだ。

このアルバムは1STだってのも最近ネットで調べてわかったんだ。最近のアルバムとは違って(全部で20枚以上出してるそうだ!)このアルバムはとてもとんがったアルバムです。僕にとってはパンクロックアルバム。でもほぼギターとドラムのアコースティックサウンド。しかしとても前衛的で、下手なハードコアとかいってる人よりも全っ然ハードコア。激しい音なんて一切入ってないんだけどね。早いビートの曲も皆無。でもヒリヒリした音。

voのポコペンはやわらかいそしてさみしい声の歌い手なんだけど、このアルバムでは歌詞らしい歌詞はほとんどない。インストの曲もたくさん。ビートルズのカヴァー「I saw her
standing there
」では歌詞がわかんなくなったのか「らりるれろ~」みたいな感じになってるけどすごい良いアレンジで原曲よりカッコいい。あと、「ピラニアピラニア~」って言ってるだけの「おっさん」という曲ではGOD(未聴)のギター/ボーカル/リーダーの藤岡良次生って人が徹底的にイッちゃっててすごいパンク。

パンクロックにはいろんな種類があって、何でも自由なんだけどさ、やっぱりどこか「お手本」みたいなものがあったりするんだよな。それはパンクに限らず俺らも逃れられない音楽家の壁みたいなもんなんだよな。でも、そこを乗り越えたら本当の自分たちの「音」にたどり着くのだろう。「さかな」はきっとそこまでいっちゃってるんだな。
by cst6480088 | 2005-08-01 23:36 | 音楽(日本)